【英語教育】子どもの英語教育はいつ始める?結論は「今」ただし年齢に寄り添って
主に早期英語教育についての話題を中心に、幅広く様々なトピックをとりあげ、エッセイをお届けします。
始めどきは「今」ただし「やり方」が年齢で変わる
「子どもの英語教育って、結局いつから?」は、ずっと人気のテーマです。
周りが始めると気になりますし、遅れたくない気持ちも自然に出てきます。
でも、研究を読むほどに、開始年齢だけで勝負が決まる話ではないと感じます。
大切なのは、年齢に合った“続け方”を選べているかどうかです。
第二言語の習得には「臨界期(早い時期が有利かもしれない)」という考え方があり、特に発音の話題でよく聞きます。
一方で、文法の学習については、大規模データの分析から「力が突然ゼロになる」のではなく、思春期後半あたりまで比較的保たれ、その後に下がりやすい、という見立ても示されています。
だから「もう遅い」と決めつける必要はありません。
始めるなら、生活に無理なく組み込めて、嫌にならずに積み上がる形を選ぶのがいちばん合理的です。
0〜2歳ごろ:英語は「教材」より「やりとり」
この時期は、単語を覚えるより「音やリズムに親しむ」が中心になります。
ただし、受け身で聞かせるだけより、人との関わり(社会的相互作用)が学びを支える、という研究が知られています。
おすすめは、英語の歌や手遊びを一緒に楽しみ、目線や表情の往復を増やすことです。
「日本語が遅れるのでは」と心配されがちですが、複数言語に触れること自体が誤りだとは限らない、という小児科側の整理もあります。
3〜6歳ごろ:絵本とごっこ遊びで「ことばの種まき」
幼児期は、意味のある場面と結びつくと語彙が増えやすい時期です。
特に「絵本の共有(大人が読み、子どもと内容についてやりとりする)」は、英語を第二言語・外国語として学ぶ子どもにもプラスになり得る、というメタ分析が報告されています。
ここでのコツは、教え込むより「会話の余白」をつくることです。
たとえば、犬の絵を指して「Wow, a dog.」のように短い英語を添えるだけでも十分です。
オンラインのバイリンガル読み聞かせ介入で語彙への効果を検討した研究もあり、短時間でも「一緒に見て、一緒に話す」方向がポイントになります。
小学生以降:伸びが加速しやすい「学びの形」が作れる
小学生以降は、母語での理解力や読みの力が育ち、学習としての英語が進みやすくなります。
会話だけに寄せず、音読や多読、フォニックスなど「読める・わかる」を作ると、続きやすさが上がります。
発音が気になる場合も、幼児期は耳づくり中心にして、学齢期に整理して整える、という二段構えが現実的です。
アプリや動画は便利だけれど「短く、一緒に」が基本
最近は、幼児のスクリーン利用と語彙の少なさの関連が報じられ、使い方への注意が強まっています。
ここで大事なのは、スクリーンが悪いのではなく、「会話や遊びを置き換えてしまうほど長くなる」ことです。
使うなら、同じ画面を見ながら大人が言葉を足す「いっしょ使い」に寄せると、英語が会話のきっかけになります。
迷ったときのチェックポイント
終わったあと、子どもが穏やかで、またやりたがる。
週に何回かより、生活の中で自然に繰り返せる。
「正しく言わせる」より「伝わったね」を増やせる。
この3つが揃うなら、開始年齢は「今」で大丈夫です。
年齢に合う形で、気持ちよく続くことが、いちばん強い積み上げになります。