ことばの発達 1歳になってもことばがでないのは遅い?

きもち合衆国,ことば共和国

ことばの発達は個人差が大きく、話すだけがことばの発達ではない

子どもが1歳近くになってくると「ママって言わないかな?」「パパって言わないかな?」とママ・パパは楽しみにしてくるものですが、それが次第に「うちの子まだ話さないけど平気?」と不安になってくることが多いです。子どもも言葉の発達は個人差も大きく絶対にいつまでにはなさなければいけないという事はありません。更に話すだけがことばの発達過程でもありません。今回は、ことばの発達についてお話していきます。

ことばの発達は個人差も大きいが、ほとんどの子どもはいつかは話す。

その為に、沢山話しかけて「理解語」を増やし、「話したい」と思う「言葉の必要性」を感じられる環境を作ることが大切。

1歳で言葉を発するのは半数程度

ある研究で生後12ヵ月で話す言葉の語彙数を調べた際の結果は、46%の子どもが0語でした。約半数の子どもはまだ言葉を発していません。では、いつごろから発する子どもが多いのかと言うと、1歳8か月頃が多いという結果があります。これを専門用語では「語彙爆発」と言います。

しかし、言葉は発するだけが発達過程ではありません。言葉が出てくる前には「言葉を貯める」発達過程があります。これを「理解語」と言います。例えば、ママがこんな言葉を言ったとしましょう。

「ばななとって」「ごみぽいして」

ここで赤ちゃんは、理解語として「ばなな」「ごみ」「ぽい」などを獲得していきます。そして、目安ではありますが、大体40語以上の理解語になる頃1歳8か月前後で「語彙爆発」=発語が見られるといわれています。言葉は出なくても沢山話しかけまずは「理解語」を増やしていくことが大切です。

生後1歳8か月に多くの子どもが発語し、この時期は「語彙爆発」の時期と言われている。
発語の前には「理解語」を貯める必要な時期があり、大体40語程度の「理解語」が出来る頃「語彙爆発」が起きる。

言葉が出ない原因は様々で個人差も大きい

生後1歳8カ月を過ぎても言葉が出ないのは発達に問題があるのかと言うとそうとも限りません。問題がないかの確認としては、先ほど言ったように「理解語」が増えているかと言う事も大切になります。「理解語」が増えていない場合は、発達や耳、聴覚に問題がある事もあります。

では、「理解語」は増えているのに言葉が出ないのはどんな原因があるかと言うと主に2つの原因が考えられます。ひとつは、『必要性を感じていない』もうひとつは、『口や顎などの発達が未発達』と言う事です。

第一子に多いのが『必要性を感じていない』という原因です。初めての子どもでママ・パパは子どものことをとっても理解しようと努力し、なんでも汲み取てしまう事が多く、それにより泣くだけで自分の気持ちを理解してもらえる子どもは言葉発する必要性を感じなくなっていることがあります。

私の知り合いの子どもも2歳近くまでほとんど言葉を発することはなく、ママ・パパの言葉は理解しジェスチャーなどはしていました。私は理解語が増えていることもあり心配はあまりせずに見守っていました。その後保育園に入ることが決まったと聞き、「保育園に入ったら言葉がドット出るよ!」と話したら、その子どもは本当に入園1カ月で「語彙爆発」が起こり今まで話していた子どもと変わらないレベルで話し始めました。

保育園に入園して「語彙爆発」を起こす子どもは珍しくありません。沢山の子どもの中で子どもたちは必死に自分をアピールしようとします。そういう気持ちが今まで感じていなかった「言葉を発する必要性」に火をつけるのだと思います。

もうひとつの原因、『口や顎の発達が未発達』と言うのは、発語には口周りの筋肉や舌の動きが重要になってきます。しかし、離乳食が遅れていて口周りの筋肉が弱い、舌の使い方が上手くないと発語は出ません。口周りの筋肉の強化としてはとにかく「舐める」ことが大切です。いろんなものを舐めることで、口周りがいろんな刺激を受けて筋力も発達していきます。舌の動きは、しっかりと飲み込めるかが確認ポイントになります。人は舌で食べ物を喉の奥に運び飲み込みます。離乳食を与える際は口の手前に入れて、しっかりと舌で喉の奥に運んで飲み込めているか確認してみましょう。

ことばが出ない原因は、様々で主な原因は「理解語が少ない」「ことばの必要性を感じていない」「口や顎の発達が未発達」を含めて個人差がある。

ママ・パパが出来る発語の促し方

では、どんなことがことばの促しになるのかお話していきます。原因でもあげた「ことばの必要性を感じていない」に対してもそうですが、「必要だから話す」と言う意欲もありますが、「楽しいから話す」と言う意欲もあります。とにかく躍起にならず楽しく会話をしましょう。

見えたものや感じたことはすべて話す

生活の中でママ・パパが感じたことや一緒に見たものは何でも言葉にして会話を楽しみましょう。「ぶーぶとおったね!」「いちごあったね」「ママきたね」など簡単な言葉でどんどん伝えていきましょう。時には、「えほんにもいちごあったね」「きのうもぶーぶいたね」など少し難しいと思う言葉も赤ちゃんの言葉の幅を広げるのでたくさん話していきましょう。

オノマトペ(擬音語・擬態語)を使おう

1歳過ぎの子どもにとってイメージに繋がりやすい言葉としてオノマトペと言う擬音語や擬態語があります。例えば、「ボール転がったよ」と言う言葉よりも「ボールコロコロしてるね」などのほうが子どものイメージには繋がりやすいという事です。また、オノマトペは「じゃーじゃー」「びりびり」等繰り返しが多いのも、発音しやすい言葉でもあります。

絵本を読もう

それはわかってもなかなか難しい。。。

そんなママパパは『えほんのよみきかせ』から始めましょう!
絵本を読みながら自然とオノマトペや子どもへの伝え方を学ぶことが出来ます!

ことばを促すおすすめ絵本紹介☆

「あかちゃんご おしゃべりえほん」「あかちゃんご おしゃべりずかん」

こちらの絵本は、赤ちゃんが早く話すことばのランキングデータをもとに作られています。生活でよく使われる小さな子どもの身近にある言葉ばかり集めているので親子での言葉のやり取りも楽しくなると思います。楽しんだ結果としてことばを促すことが出来たらそれが一番良いと思います。

「じゃーじゃーびりびり」

こちらはオノマトペたっぷりの絵本になります。簡単な絵本ですが、この絵本は昔からあり多くの子どものファーストブックにもなっています。身近なものに対するオノマトペがたくさん合うのでお勧めです。

ことばの促しには、「理解語」を増やすためにも「話したい」と思わせる為にも、「たくさん話しかける事」「オノマトペを活用すること」「絵本を読むこと」がおすすめです。

ことばの発達は、個人差が大きく、ことばを話すだけがことばの発達ではない。

ことばの発達は男女でも差があります。比較的ことばに関連する脳の発達は女の子のほうが早いといわれています。しかし、第1子に比べて第2子のほうが発語が早いことなど環境によっても個人差は大きくなってきます。今回話したように、発語の前には言葉を理解して貯める大切な時期があります。発することだけでなく、子どもが発語に向けて言葉を貯めているか貯めるためにママ・パパは話しかけたりしているかもしっかりと意識してみてください。

ほとんどの子どもがいつかは話します。焦らず楽しく言葉のやり取りをしていきましょう。

ことばの発達は個人差も大きいが、ほとんどの子どもはいつかは話す。
その為に、沢山話しかけて「理解語」を増やし、「話したい」と思う「言葉の必要性」を感じられる環境を作ることが大切。